無縫塔・板碑・笠塔婆・石幢


 
無縫塔 

 無縫塔は、無縫卵形の塔身の下に連座・受台・八角竿石・
基台を積み重ねた塔です。また右図のように受台・八角竿
石の無いのもあります、鎌倉時代の始め、宋(中国)より禅
僧により伝えられたお墓としての石塔です。
 古くは主に開山された、僧侶のお墓として建てられました。
まれに普通の人もこの型でお墓を造ったものもありますが、
今では宗派を問わず、一般に僧侶専用のお墓に建てられ
ています。





板碑・笠塔婆 

板 碑部分名称

               板 碑
死者の供養のために建立する卒塔婆の一種で、関東で緑泥
片岩(秩父青石)を板状にして用いたのでこの名がある。
 埼玉県で発見された。嘉禄3年(1227)の銘のものが最も
古く、板碑は緑泥片岩だけでなく灰黒色の粘板岩製のもの
もみられる。 鎌倉時代には僧侶や武士によって造作もしっ
かりした大型板碑が 造られ、室町時代になると、一般庶民
にも広がり小型化した。

                笠塔婆 
 内容的には板碑と同じで、板状または柱状の背の高い塔
身の上に・笠・宝珠をのせた塔をいいます。
 平安時代末期から遺品があり鎌倉時代になると、角柱の
上に蓋石だけのを置いた簡単な形が出来、塔形からか、急
速に全国に拡がりました。
 笠塔婆の上部に仏像を彫刻したものや、梵字を独立させ
たものなども残っています。


笠塔婆部分名称

石 幢 

単 制部分名称

 石幢は笠塔婆の竿石を八面または六面に造り、それに応じた
笠石・台石を添えたものです。宝幢式笠塔婆ともよばれ、笠塔
婆の一種としても分類されてもいます。
 単制と複制の二種の形があり、単制は六角または八角の長い
幢身 の上部に仏像または梵字を彫刻し、上に笠をおきます。
 複制は幢身の上に仏像をあらわす龕部を別に作るものです。
複制は石燈篭とよく似ていますが、幢身は多角柱で節がない、
などの違いが有ります。
 鎌倉時代初期から造られ、南北朝時代ころからは六地蔵を
刻出す六地蔵石幢が多く作られました。後年には、石燈篭と混合
した形のものもあります。


複 制 部分名称
 
板  碑
康永3年(西暦1344年)
板  碑
嘉元4年(西暦1306年)
石幢(単制)重要文化財
康永3年(西暦1344年)
石幢(複制)重要文化財
永享12年(西暦1440年)
埼玉県比企郡小川町下里
大聖寺
埼玉県東松山市 埼玉県比企郡小川町下里
大聖寺
長野県南佐久郡臼田町
十日町
笠石塔婆  重要文化財
承元2年(西暦1208年)
板石塔婆  重要文化財
建治2年(西暦1276年)
摩尼輪塔  重要文化財
乾元二年(西暦1303年
六面石幢 国宝
延文6年(西暦1361年)
福島県郡山市堂前町
如寶寺
福島県郡山市堂前町
如寶寺
奈良県桜井市多武峰
談山神社
東京都立川市柴崎町
普濟寺
石鳥居  重要文化財
正保3年(西暦1646)再建
石鳥居  重要文化財
平安時代
石鳥居  重要文化財
平安時代
笠卒塔婆 重要文化財
延文元年(西暦1356年)
京都府東山区 山形県山形市鳥居ヶ丘 山形県山形市蔵王成沢字館山 群馬県渋川市石原


層塔    石燈篭    宝塔・多宝塔    五輪塔    宝篋印塔

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