五  輪  塔


 五輪塔は、平安時代中期頃から個人の墓石や供養塔として造られました。
銘が彫られている一番古いのは、岩手県の仁安4年(1169)これに続くのは大分県の嘉応2年
(1170)の1年違いです、北と南に1年の違いは大変興味が有ります。
五輪塔は、層塔・宝塔・宝篋印塔などはインド・中国・朝鮮(百済)から持ち込まれた塔を見本に
石に作ったものですが、五輪塔に限っては、日本独特な塔のようです。
 
五輪塔の梵字
キャ・空
カ ・風
ラ ・火
バ ・水
ア ・地
 五輪塔の形は、下から、方形・円形・三角形・半月形・団形を積み
重ねた物で地を表し、円形は水滴は表面張力で球になり、火の燃
え盛った姿は下が大きく上が小三角錐の形、風の吹く姿を半月形
に、団形は大空をあらわしている、と、あるお寺さんに聞きました、
石屋ではこれ以上の事はわかりません。
五輪塔の各輪には、梵字が彫られています、基本的には梵字で
すが、漢字の空・風・火・水・地を彫ってあるのもあり、時代により
妙法蓮華経や南無阿弥陀仏などを彫ったのもみられます。
時代と共に五輪塔も形に変化があり、室町時代に成ると小さな一
石五輪塔が造られるようになり、権力の有る人々のため五輪塔だ
ったのが、50センチほどの小さな五輪塔が一般庶民にひろまりました。
 
 五輪塔の部分名称
 
妙法蓮華経と彫った
元和10年(西暦1624年)
曽我兄弟の墓(重要文化財)
永仁3年(西暦1295年)
石室五輪塔(重要文化財)
弘安6年(西暦1284年)
五輪塔(重要文化財)
乾元2年(西暦1302年)
神奈川県鎌倉市 神奈川県足柄下郡箱根町
元箱根
長野県飯田市下久堅
文永寺
神奈川県逗子市
五輪塔(重要文化財)
治承3年(西暦1181年)
五輪塔(重要文化財)
貞和5年(西暦1350年)
五輪塔(重要文化財)
嘉元2(西暦1304年)
五輪塔(重要文化財)
鎌倉時代
福島県石川郡玉川村岩法寺 滋賀県蒲生郡蒲生町石塔
石塔寺
滋賀県蒲生郡蒲生町石塔
石塔寺
奈良県宇陀郡室生村室生
室生寺
五輪塔(重要文化財)
弘安10(1287年)
五輪塔(重要文化財)
鎌倉時代(後期)
五輪塔(重要文化財)
鎌倉時代(後期)
五輪塔(重要文化財)
鎌倉時代(後期)
京都府伏見区 京都府木津川市加茂町
岩船寺
京都府木津川市加茂町
西小札場
京都府木津川市加茂町
西小札場
 五輪塔(重要文化財)
鎌倉時代
五輪塔(重要文化財)
鎌倉時代
 
   
京都府八幡市八幡高坊
石清水八幡宫
 
 奈良県大和郡山市
額田部寺町36
   
       


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