今月の写真(8)         福島県郡山市堂前町 如寶寺の笠塔婆及び板石塔婆
(国指定重要文化財)
 
    如寶寺の笠塔婆と板石塔婆は写真を見るように国寶殿に保存されています。
  この国寶殿はガラス張りに成っており見学をするには大変見学し易いのですが
  写真を撮るのにはガラスがあるために上手に取れませんでした。
   笠塔婆       (1208年)
   塔身の高さ68cm、幅59cm、厚さ30cmの凝灰岩づくりの笠塔婆で、塔身の
   上部の仏像を安置するところには、台座に半伽座で定印を結ぶ、高さ44cmの阿
   弥陀如来が半肉彫されています。 阿弥陀如来の下部中央に「承元二年八月十
   一日」、左右には「右志者為慈父也」「施主華慶造立」と彫ってあり、塔身上には
   方形の屋根と宝珠、塔身下には二重の台石があります。
   屋葢の上には露盤があったと思われますが今はなく、塔身前には2本の四角
   い柱があって屋葢を支えたと思われる跡があります。
   
塔身の背面には、中央に大日如来を表す胎蔵界曼荼羅が刻まれ、塔身右の
   側面には種子一字と次のような文章が刻まれています。
   ・ 一持秘密呪 ・ 生々面加護 ・ 千万及讚花 ・ 微少捨讃仏
   この塔の構造は、餓鬼草紙に見られる笠塔婆の系統に属し、この形式での追
   善供養塔としてはわが国最初のもので、その種子曼荼羅は、石に彫ったものと
   しても最古に属するものとみられます。
   鎌倉時代初期のものです。          郡 山 市 教 育 委 員 会
笠塔婆 笠塔婆 板石塔婆 板石塔婆
  板石塔婆      (1276年)
    
 塔身の高さ159cm、幅68cm、厚さ21cmの塔婆で、上部は高さ21cmの不整形な4本の柱を持つ屋根
    状をしており、2本の刻んだ線の下に高さ18cmの額があり、下部には造り出しの台があります。
     そのため、上中下の厚さが異なっています。塔身の上方に四角と丸の三重の輪郭を彫り、中に17の種子
    が配置されており、これは阿弥陀の曼荼羅です。この左右には「建治二年丙子」(1276年)「三月六日」と彫
    られています。さらに曼荼羅図郭の下には、次のような願文がきざまれています。
          ・夫以卒塔婆者三  ・世諸仏内証切  ・徳得道郡類口  ・抜苦指南霊礼 
          ・離三悪造立生   ・九品仍当悲母  ・三七日所立如件                考子  敬白
     
    板碑は中世、鎌倉時代から室町時代に建立され、戦国時代(室町末期)には姿を消してしまいます。特徴
     は仏を表す種子または仏像を浮き彫りや線彫りで陰彫し、その下方に趣旨・願文・年号等を彫ります。
                                                   郡 山 市 教 育 委 員 会 
                   

     龍の彫刻
如寶寺の国寶殿には上記の重要文化財だけでなく、国認定重
要美術品のイボナシ銅鐘や、郡山市指定の文化財も見ること
が出来ます、また境内には江戸時代の作品で手の込んだ石製
の塔、等が有り石屋としては負けない物を作ってみたい気もし
ます。
 また、元禄時代に造られた、隠れキリシタンのお墓も数基有り
隠れキリシタンは長崎か、九州地方と思い込んでいた者として
は良い勉強になりました。

隠れキリシタンの墓
                       お問合せは  om@smiyabi.com  まで
 戻る