埼玉県小川町・大聖寺の六面石幢と板碑  (国指定重要文化財)
お寺のパンフッレトには
、 当山境内にある石造り六面塔は、わが国最古の供養塔であり、大正2年、国宝に指定され新たに昭和25年8月29日
  に、重要文化財として国から指定された。 六面塔は、厳密にいえば「石造り六角法華経千部供養塔」ともいえる石塔で
  長い年月、雨露をしのぐすべもなく、傷みもひどくなってきたので保存のため、昭和54年・55年度に国・県・町の三者
  の補助金に依り法華院を創建し永久保存をすることにした。(六面塔は、元は境内山腹を削り、わずかな平地を造成して
  建立してあったことお付記しておく)

、 六面塔は、当地から産出される下里石(緑泥片岩)で造られている。 六枚の扁平石を六角の筒型に組合せ上に八角
  形と六角形の大小二枚の笠石が載せられてある。 (塔の高さは1.36メートル、六枚の各面の幅は0.32メートル)
四面(後ろ) 三面(左) 二面(左) 正面 六面(右) 五面(右)
 この塔の各面に阿弥陀如来の種子を蓮台に乗せて、次のような文字が彫刻されている。
       正面は、種子・蓮台の下に一列目 開山希融 平(源)貞義 祐仙。二列目 奉読誦法花経一千部供養。
                        三列目 檀那寂阿 契  昌  是観
       後面は、種子・蓮台 永範二字判読不明宗吉  康永3年甲申3月17日一結之諸衆敬白
       他の面には、それぞれ十人ほどの人名が刻字されている。
        笠の下面は約1.5センチメートルの深さで六角に掘られ筒型の上に入れ込まれている、笠の重みで筒が
       開かないように造られ、六面の筒型の中は空洞になっている。 
 左の写真は現在の場所に移す前のものです、供養碑(板碑)は写真に
は写っていませんが右後方に建てられていました。


 
 右の写真が供養碑(板碑)です。
板碑(供養碑)には約80字の文字が刻字され最後に康永3年甲申10月
18日一結衆等敬白とある。 住職さんの話では石幢を移転した跡を掘っ
たところ壺が出て、壺の中には焼かれた骨が入っていたそうです、これら
の壺は法華院の中に保存されています。
 

   東京都にも六面石幢が有りますが現在は一般公開はされていません、以前、見学させて頂いた記憶では一面の石の幅
が大きく高さも高いようでした、記録を取り出して見ますと、高さ166センチメートル、一面の幅42センチメートル、厚さ約9
センチメートルの六枚の緑泥片岩(秩父青石)が同質の土台石と笠石によって六角に組み立てられている、大聖寺の石幢
とは笠石と筒型との接合の方法と一面一面の彫刻、石の色がすこし違うような気がします。
 東京都の六面石幢は国宝に指定されており一般公開されたときには、ここで紹介させて頂きます。
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